ニアヴィンテージとして近年注目を浴びるプレートシリアル最終年となる1976年製のStratocaster。最近のビンテージギターの価格高騰しており、70年代のストラトも良質個体も少なくなりました。1976年を境にシリアルはプレートからヘッドへ移行、こちらの個体はその過度期となります事から、シリアルは最終期となるプレートシリアル、プラスティックパーツ類はブラックとなります。その他としては、ラージヘッド＆モダンロゴ、2ストリングガイド、ブラックドットポジションマーカー、ビュレットトラスロッド、Fキーチューナー、マイクロティルト搭載の3点留Fジョイントプレート、ダイキャストサドルにプレート＆ブロック一体型となるダイキャスト・シンクロトレモロユニット等が挙げられます。ボディコンターも76年は深いタイプです。

そして気になるサウンドとしては、1976年製と半世紀に迫る年式と弾き込まれ熟成された一本ならではの枯れた味わい。搭載されたピックアップは以前のスタッガードPUよりロックなパワフルなテイストとバランスの良いフラットポールピース仕様のグレイボビンPUを搭載し、ジャキっとしたストラトらしさは残しつつ、コシの強いローミッドもガツンと身体に響き渡ります。また力強くありながらもアタック感を含め、耳に痛くない心地良いトーンは弾き込まれた個体ならではの言わば”枯れたサウンド”をご堪能頂けるかと思います。

状態としては、見た目を大きく損ねるダメージこそありませんが、前線でキッチリ弾き込まれてきた事を感じさせる年式相応のリアルエイジドコンディションで、ビッシリと余すことなく入ったウェザーチェッキングに始まり、ヴィンテージのメイプルネックらしい使用感と、まさにリアルなエイジドルックス。塗装自体は経年によりケース等との干渉跡とみられる塗装変化や部分的に白濁のような部分も見受けられますが、それも含め貫禄を感じさせます。パーツ類については、フレット（ミディアムジャンボ）、ナット、ボリュームポット等の消耗品交換、バックパネル欠品、ケースは非純正のハードケース、鍵部分故障あり。
年式につきましては、シリアル、ネックデイト、PUデイト、ポットデイト全て1976年にて一致しております。あくまでもビンテージの楽器であることを理解頂ける方がご参加下さい。まもなく価格を戻させて頂きます。お早目に。